J3YSCC横浜は10日、新体制発表会を実施し、マレーシア代表FWルクマン・ハキム(21)ら新入団選手7人を披露した。

横浜市金沢区にある商業施設「三井アウトレットパーク横浜ベイサイド」を会場にサポーターや買い物客が見守る中、倉貫一毅監督らスタッフも登壇した。

吉野次郎社長から今季のスローガン「一戦集中」が発表された。「1つ勝っても負けても、次の試合に集中する。そうして勝ち点を積み上げたい。最初の目標は勝ち点38。そこから積み上げ、さらには(J2昇格の)プレーオフ進出を目指す」と誓った。

新入団選手の中で異彩を放っていたのがマレーシア出身のハキム。ベルギー1部コルトレイクからの期限付き移籍で加入。マレーシア国立サッカー開発プログラム出身で、17歳にしてコルトレイクと5年契約を結んだ同国の至宝だ。

英語で「レベルの高い日本でプレーしたかった。もう家族とは3年も会ってない。だからマレーシアから近い日本でプレーしたかった。10得点くらいゴールを決めたいし、J2昇格に貢献したい」と語った。驚異的なスピードを生かした突破力が魅力だという。

また、ハキムのほかにDF端野拓馬、DFヴァンイヤーデンショーン、MF大竹優心、DF山倉渉、MF奥村晃司、MF藤島樹騎也が新たに加わった。

192センチの長身ショーンは横浜FCから加入した19歳。ヘディング、球際の強さ、ビルドアップが特長で、試合前のルーティンとして「セルヒオ・ラモスとかバチバチの激しいプレーをYouTubeで見てアドレナリンを出しています」というファイター。昨季は12位だったチームだが、確実に戦力は厚くなった。

開幕戦は2月25日にホーム三ツ沢で富山と対戦。倉貫監督は「開幕まであと2週間、ここからギアを1つ、2つ上げて今季に向けて整えたい。富山は昨シーズンの最終戦で負けた相手。そのリベンジをしたい」とサポーターに約束していた。