J2V・ファーレン長崎は15日、異例の監督不在で、暫定的に指揮を執っていた下平隆宏新ヘッドコーチ(52)が、新監督に就任すると発表した。

同時に、ブラジル・サントスFCとの二重契約締結問題を起こしたファビオ・カリーレ監督(50)やスタッフとの契約終了および、国際サッカー連盟(FIFA)へ、契約破棄に伴う違約金等の請求に関して、提訴が完了したことも報告した。

下平新監督は、前代未聞の騒動の中での就任にあたり、クラブを通じて「クラブの緊急事態にもかかわらず強化部を始め、クラブスタッフ、選手たちがこの状況を必死で乗り越えようと準備を進めております」とコメントした。

長崎においては、監督不在の緊急事態の中で、1月29日から下平新ヘッドコーチの下、沖縄・読谷村でトレーニングキャンプを開始した。それでも、2月3日のJ1北海道コンサドーレ札幌と練習試合を行い、2-1(30分×4本)で勝利するなど、逆境に負けじと結束を高めてきた。

今秋に新スタジアムが開業するメモリアルイヤーにあって、勝負の今季。J2開幕まであと10日の土壇場で、ようやく新体制が整った。