1993年のJリーグ開幕戦の再現カードとなった東京ヴェルティと横浜F・マリノスの開幕戦が国立で開催された。

試合に先立って、31年前の開幕セレモニーであいさつをしたJリーグ川淵三郎初代チェアマン(87)がスピーチを行い、感極まるシーンがあった。

スイーチ前の電光掲示板で、31年前の「大きな夢の実現に向かってその第1歩を踏み出します」という開会宣言の映像が流れた。川淵氏は「今、ビデオの開会宣言で述べた、大きな夢とは老若男女誰もが自分の好きなスポーツを楽しめるクラブを日本中に作っていこうという夢です。その夢をヴェルディはJ2にいながら、16もの競技を運営し、活動してくれている。Jリーグの模範生です」と紹介。続けて「その東京ヴェルティが、16年ぶりにJ1に戻ってきました」と声を詰まらせ、「お帰りなさい! 東京ヴェルティ」とさけんだ。

さらに「横浜F・マリノスは、Jリーグを代表してアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)を戦っています。優勝できることを心から願っています」とエール。「東京ヴェルティ、横浜F・マリノスはもちろん、Jリーグのより一層の発展に向けてどうかみなさん力を貸してください」と呼びかけると、万雷の拍手が沸き起こった。