北海道コンサドーレ札幌が完封負けで今季初黒星を喫した。前半14分にミスから先制を許し、同34分にMF浅野雄也(27)がPKのキッカーを務めるも、相手GKにセーブされてしまい0-1で折り返す。後半11分にDF中村桐耶(23)が2枚目のイエローカードを受けて退場し、1人少ない数的不利な状況になると、PKやオウンゴールなどで失点を重ねた。ペトロビッチ監督(66)は「選手たちは得点を奪いにいくべく戦ってくれた。なかなか札幌の思う展開にならなかった」と振り返った。

アクシデント続きで万全の準備を整えて臨めなかった。2月24日アビスパ福岡との開幕戦(0-0)からスタメン3人が入れ替わった。MF近藤友喜(22)は左ヒラメ筋肉離れ、MF宮沢裕樹(34)は右太もも裏肉離れ、MFスパチョーク(25)は右脛打撲で欠場。先発が予想されたFW鈴木武蔵(30)は前日練習を消化するも、右内転筋痛を訴えて先発回避した。この日、GK高木駿(34)が2月23日の練習中に左膝前十字靱帯(じんたい)を断裂し、手術を受けたことが発表された。主力キーパーの1人の長期離脱は、チームにとって痛手だ。開幕したばかりでトップチーム所属29選手のうち、現在10選手がリハビリ中という危機に襲われている。

指揮官は「そういう状況でも試合を戦っていかなければいけない。泣いても笑っても試合は待ってくれない」と策を尽くしたが、散った。「最終的に評価されるのは結果ということも私はわかっている」と受け止め、前を向く。負傷者の復帰を待ちながら、次節10日ホーム開幕浦和戦(札幌ド)で今季初勝利をつかみ取りに行く。【保坂果那】

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