J2清水は10日にアウェーで長崎と対戦する。7日は静岡市内で2部練習を実施。午前は実戦メニューをこなし、午後はセットプレーなどを入念に確認した。ボランチとして次戦も先発が確実なMF宮本航汰(27)もフルメニューを消化。チームのかじ取り役を担っている中堅は「勝てているけれど内容自体がいいわけではない。課題がある分、いい緊張でできている」と引き締まった表情を見せた。

開幕2試合は先発出場。今季の初陣となった熊本戦では絶妙なスルーパスから決勝点をお膳立てするなど、存在感を示した。プレーに派手さはないものの、豊富な運動量をいかしてゲームをコントロール。宮本は「周りのサポートのおかげで迷いなくできている」と、コンビを組むMF中村亮太朗(26)と関係性にも自信を見せる。

対する長崎は16年から2年間在籍した古巣。プロ2年目で初めての移籍を経験した思い入れの強いクラブで、「あの2年間で精神的にも成長させてもらった」と感謝の思いがある。チームとしては18年ぶりの開幕3連勝が懸かった一戦。宮本は「今年は去年より試合数が少ないので、よりスタートは大事になる。しっかり勝って帰ってきたい」と力を込めた。【神谷亮磨】