ヴィッセル神戸は8日、翌日に控えるアウェーFC東京戦(味スタ)に向けて、神戸市内のいぶきの森球技場で前日調整した。

体調不良で休養を取り、2日の柏レイソル戦も欠席した吉田孝行監督(46)は今週から復帰。「難しいゲームになるかもしれないが、しっかりとものにして、勝ち点3を取って帰ってきたい」と連敗阻止に意欲を見せた。

J1王者として戦う今季は、これまでよりも相手から“神戸対策”をされることも出てきており、昨季からのベースは保ちながらも、戦い方に変化を加えることも模索中。指揮官は多くを語らなかったが「少しスパイスを加えるというか、違う形もトライしたのは事実」と話し、今週の練習では新たなオプションを手にするための取り組みをしたことを明かした。

FC東京戦は、2月の富士フイルムスーパーカップで負傷したMF井出遥也(29)に加え、柏戦で負傷交代したMF汰木康也(28)とMF佐々木大樹(24)も欠場の可能性が高い。その中で先発起用も期待される新加入FW宮代大聖(23)は「負傷者が多いのは残念だが、それも含めてチーム。チャンスを生かせるように頑張りたい。自分のストロングを出していければ」と力を込めた。攻撃陣に負傷者が続出しているが、神戸は新たな形でのゴールで勝利を狙う。