北海道コンサドーレ札幌は3日間のオフから明けた20日、札幌・宮の沢で練習を再開した。

別メニューだったDF高尾瑠(27)とFW出間思努(18)の2選手が全体練習に完全合流した。今季ガンバ大阪から完全移籍で加入し、左腸脛靱帯(ちょうけいじんたい)を痛めて離脱していた高尾は「一番早い試合を目標に、出られるように準備する」と30日ヴィッセル神戸戦での今季リーグ戦初出場を目標に掲げる。

現在20チーム中最下位に沈むチームに朗報だ。高尾は1月の沖縄キャンプ4日目から別メニュー。2月上旬に一時合流するも、再発して再び離脱した。約2カ月間のリハビリ生活は「悔しい。はがゆい部分しかない」。開幕戦から全試合スタンドで観戦した。4戦未勝利のチームの戦いを「ポジティブな面もある。それを続けていけたら」と、自身が出場した時をイメージしながら、巻き返しを誓う。

札幌U-18からトップチームに昇格したルーキー出間は、1月24日の沖縄での川崎フロンターレとの練習試合で右太もも裏肉離れ。痛めた部分が太ももの付け根付近だったため、通常より回復に時間を要した。2種登録として出場した昨季の天皇杯ですでに2得点しているが、リーグ戦出場はまだない。同期で同じ高卒新人のMF原康介(18)がすでにJ1デビューを果たし、前節16日FC町田ゼルビア戦でプロ初ゴールを決めた。「うれしいけど、反面悔しいです。でもまだ1点なので。ここから、ここから」と刺激を受けている。