清水エスパルスが3-1でジェフユナイテッド市原・千葉に勝利。MF乾貴士(35)が右足で決勝点を挙げ、今季2度目の2連勝を飾った。

     ◇     ◇     ◇

清水が粘り勝ちした。前半は相手のハイプレスに手を焼き、押し込まれる時間が続いた。同44分にMFカルリーニョス・ジュニオ(29)が右足で先制点。昨季チーム得点王の助っ人が今季1号を挙げるも、同ロスタイムに同点とされた。MF乾貴士(35)は「我慢強くやれたことが結果につながった」。悪い時間帯を耐えながら、前半は1-1。後半にギアを勝負をかけた。

同35分。敵陣でのボール奪取からカウンターを発動。味方のスルーパスに抜け出した乾が右足でゴール右上に突き刺した。試合後は「適当に打っただけ」と素っ気なかったが、技ありの1発で値千金の決勝点。ワンチャンスを確実に仕留めるベテランの技術の高さが光った。

後半ロスタイムには途中出場のMF松崎快(26)がダメ押しの3点目。今季加入のサイドアタッカーが移籍後初ゴールをマークした。昨季は千葉に1分け1敗。負け越していた相手との敵地戦でリベンジを果たし、秋葉忠宏監督(48)も「負けるわけにはいかなかった。ホームと勘違いするようなサポーターの大声援が我々の背中を押してくれた」と感謝した。次戦も中3日でホーム・ブラウブリッツ秋田戦。勝って、上昇気流に乗りたい。