ベガルタ仙台は徳島ヴォルティスと0-0で引き分け、これで3試合連続のスコアレスドロー。決定力不足の課題はこの日も改善されなかった。

    ◇    ◇    ◇

試合後の森山佳郎監督(56)のコメントがすべてを表していた。「前半、ネットを揺らせるシーンがたくさんあったので、そこで決めておかないと、こうなる(0-0)。今まで負けていない(2勝4分け)のはすばらしいが(この成績は)悪くはないけど良くもない」

仙台はこの日まで2試合連続スコアレスドロー。得点に飢えた選手は前半だけで10本のシュートを放ち、果敢にゴールに迫った。前半5分、今季初先発のMF鎌田大夢(22)の右ミドルがゴールポストを直撃。同25分にはゴール前の混戦からMF郷家友太(24)がフリーでヘッドもGKにはじかれ、最後はMF長沢和輝(32)のシュートが徳島の体を張った守備に阻まれた。

後半は徳島が逆襲。守備に費やす時間が長くなったが、後半途中出場のMF相良竜之介(21)が同21分、ゴール左から強烈なシュート。だが、またしてもGKの好セーブに遭い、相良は天を仰いだ。後半29分には12日に川崎Fから移籍したばかりのMF松井蓮之(24)が仙台デビュー。同36分にミドルを放つも、枠を捉えることはできず。森山監督は「ゴールのにおいはかげるようになった」と振り返ったが、終わってみればこの日も無得点の3試合連続スコアレスドロー。集まった1万539人のサポーター、選手ともにストレスがたまる結果となった。

次節は30日、アウェーで3位横浜FCと対戦する。開幕から6試合を終え、2勝4分けの6位。“悪くはないけど良くもない”状態を脱するためにはゴールは必須。次こそはゴールネットを揺らしてみせる。