ガンバ大阪は28日、大阪・吹田市内の練習場で、30日のサンフレッチェ広島戦(Eピース)に向けて非公開で調整した。

取材に応じたDF黒川圭介(26)は「広島は結果が出てるように強いチーム。そこに対して自分たちがどれだけアクション起こして、前に前にってやっていけるかが1つポイントだと思う。相手が強く出てくる分、スペースも生まれると思うから、全員で見つけて、共通認識を持ってボールを動かせれば」と難敵撃破をイメージした。

黒川はこの試合でぶつかる広島DF荒木隼人(27)との対戦を「すごく楽しみ」と待ち望んでいる。関西大の1年先輩とは「オフにはご飯に連れて行ってもらったりもしている」といい、プライベートでも親交が深く、ピッチ上での再会も楽しみなものとなる。

ただ、勝負となれば話は別。勝利を譲るつもりは全くない。大学3年間ともにプレーした荒木をよく知るだけに、攻略の難しさもわかっているだけに、攻撃に変化を入れていく必要性を説く。「(荒木は)すごく安心感があるし、競り合いの強さは本当に一級品。そこにロングボールを入れてもなかなか難しいと思うので、より動いてスペースを作っていければいい」。自身も果敢に攻撃に関わりながら、先輩が中心となる広島守備陣に穴を開けることを狙う。

「勝てばチームとしてさらに自信が付くと思う。今まで通りにはならないってわかっているから、慢心は全くないし、(相手に)向かっていく思いで勝てればいい」と黒川。FWウェルトン(26)のサポート役も務めるようになっている左サイドバックは、無敗同士の好調対決を制すことで、ここまでの戦いがフロックではないことを証明する。