元サッカー日本代表MFの中村憲剛氏(43)らJリーグOBが1日、都内で明治安田の入社初期研修に出席し、新入社員へエールを送った。

ともに同社サポーターを務める元日本代表FW播戸竜二氏(44)佐藤寿人氏(42)とサプライズで登場すると、約330人の新入社員からはどよめきが起こった。

40歳まで川崎フロンターレ一筋で戦った“ベテラン″中村氏から、ルーキーへのメッセージは「入っちゃったもん勝ち」の精神だった。中央大から入団した2003年、世代別代表にも入ることなく目立たない存在だったが「入ったもん勝ち」と割り切り、1年目からJ2リーグ戦34試合に出場するなど活躍した。

ただ、入社(入団)がゴールではない。20年シーズン限りで引退するまでの18年間、川崎Fで戦い続けた自身を支えたのは「昨日の自分よりも、今日の自分、今日の自分よりも明日の自分を良くしたい」気持ち。厳しい社会の競争に挑む若者へ「自分がやりたいことに時間をかけて」と熱いエールを送っていた。【飯岡大暉】