FC東京が今季ホーム初勝利を手にした。浦和に国立ホームで2-1の逆転勝利。MF松木玖生(20)とMF荒木遼太郎(22)のパリ五輪世代コンビが、そろい踏み弾を決めた。今日4日にはパリ五輪アジア最終予選を兼ねたU-23アジア杯カタール大会(15日開幕)のメンバー発表が行われる。U-23代表の主力としても期待される2人が輝いた。

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今季の東京を引っ張る若手コンビが、ホーム初白星をたぐり寄せた。先制を許す苦しい展開で迎えた後半5分、まず荒木が同点弾。ペナルティーエリア手前から右足でゴール左下を射抜いた。「冷静に相手の位置を見ることができた」。鹿島から加入後、早くも5点目だ。勢いが止まらない。

8分後には松木が逆転ゴールを決めた。MF俵積田の左クロスをダイレクトボレーで。「動き出しで相手を上回ることができた」と胸を張った。これが自身の今季初ゴール。「得点やアシストができていなかったので、今日から波に乗れると思う」と力強く語った。

直近5戦でわずか1勝。前節は川崎Fとの「多摩川クラシコ」で0-3の完敗を喫していた。この日はU-23代表の2人が違いを示した。守備時は2人で最前線からプレスをかけ、攻め込まれた時はゴール前まで戻って体を張った。「お互いに、いい(位置)関係でやろうと話していた」と荒木。チームのエンジン役を担い、新しくなった国立では6戦無敗を誇っている。

今日4日には、パリ五輪の出場権が懸かるU-23アジア杯のメンバー発表がある。3月の活動では25日のウクライナ戦(北九州)でインサイドハーフとしてコンビを組むなど、引き続き主力で期待される。クラブでの好調そのままに、五輪切符をつかみに行く準備は整っている。【岡崎悠利】

【J1】首位町田-広島、柏-C大阪、鳥栖-神戸ほか/スコア詳細