J1昇格1年目で首位に立つFC町田ゼルビアは、昨季王者のヴィッセル神戸を東京・国立競技場に迎える。

4万人近い集客が見込まれる中、黒田剛監督(53)は「チャレンジャー」として変わらず足元を見つめている。会場の大きさにとらわれることなく「王者に対し新参者の我々が、チャレンジャーという姿勢を持ってどう挑んでいくか」と位置付けている。

青森山田高監督時代に3冠を達成するなど縁の深い会場だ。だが「我々にとって“国立”という意味はちょっと違う。天皇杯決勝とか、何とかの決勝が“国立”で、そうじゃないのは国立競技場」。特別な緊張感、高揚感がある試合だけが“国立”であり、今回の試合は国立競技場なのだという。理由は「そこまで重圧とかプレッシャーを感じてやることじゃない。相手をリスペクトしすぎず、我々がやることをどれだけ充実させて100%できるか」。勝負師に妥協はない。