Jリーグが日本サッカー協会の提案を受けて検討してきたシーズン移行が、今回は見送られることが確定的になった。複数の関係者によると、9日の実行委員会で移行がプラスに働かないことが報告された。この問題を話し合う10日の臨時実行委員会で現状維持の方針を確認し、16日の理事会で決定する見通し。

 Jリーグは2015年夏からをめどに、シーズンを3月に開幕する現行の「春秋制」から、8月に開幕する「秋春制」へ変更することを討議してきた。しかし財務や競技運営上の損益を試算した結果、移行はプラスにならないという。

 実行委員会に出席したあるJ1クラブ社長は「(現状維持が)あす(10日)覆ることはない。ただ、この問題はここで終わりではなく、真剣に考え続けなければいけないことは誰もが認識している」と述べた。