広島ミハイロ・ペトロビッチ監督(54)の今季限りでの退団が9日、決定した。広島・安芸高田市にある吉田サッカー公園での午前練習後に首脳会談が開かれ、決定した。本谷祐一社長(57)は「1年契約が満了した。経営面などを考慮し、総合的に判断した結果。今の時期での決断がお互いにとってベターだと思う」と苦渋の決断だったことを明かした。セルビア・ベオグラード出身でオーストリア国籍のペトロビッチ監督は06年途中から広島監督に就任。07年は16位で終え、京都との入れ替え戦に敗れてJ2降格したが、異例の続投により1年でのJ1復帰を果たした。柏木(浦和MF)、槙野(ケルンDF)らを育てるなど、若手育成に手腕を発揮し、広島では最も長く指揮を執った。今季は31試合終了時点で12勝8分け11敗の勝ち点「44」で8位に付けている。今季年俸は推定8000万円。