<J1:G大阪1-0仙台>◇第33節◇26日◇万博

 今季限りでの退任が決まっているG大阪の西野朗監督(56)が、10年間を過ごした本拠地・万博でのラストゲームで執念の勝利を飾った。前半25分に大卒新人のDF藤春広輝(22)のクロスを、ゴール前に走り込んできた韓国代表FWイ・グノ(26)がドンピシャのタイミングで、頭で合わせ先制。その後は攻めあぐねたが、粘り強さを見せて1-0のまま逃げ切った。

 攻撃的スタイルを追求してきたが、不思議にもホーム最終戦は仙台が放ったシュート14本の半分にも及ばないシュート6本だけ。優勝の可能性を残しているだけに、嫌でも手堅く行かざるを得なかったのだろうか。

 首位柏が引き分けたため、勝ち点2差となり、最終節清水戦まで優勝の可能性が残った。

 西野監督は試合後に「いい試合があり、ガッカリさせる試合もありました。勝った後の何とも言えない幸せを(サポーターと)共有できたことを、うれしく思います」とサポーターの前であいさつした。