<J2:福岡2-0栃木>◇第20節◇28日◇レベスタ

 福岡が2-0で栃木を下し今季初の4連勝を飾った。

 8位からJ1昇格プレーオフ圏内の5位に浮上した。前半23分、主将のFW城後寿(28)が左クロスを今季6得点目の先制点につなげ勢いが加速。同27分、日本代表DF酒井高徳(23=シュツットガルト)の弟のFW宣福(21)が「押せ押せだったので」と、今季5得点目となるヘディングで加点し突き放した。W杯の兄について「残念だったが何か感じとってくれたと思う。頑張ってほしい。いつか兄と同じ(日本代表の)ピッチでできたらいいと思う」。兄の存在も励みだった。

 守ってはマリヤン・プシュニク監督(53)が「特にうれしかったのは5、6人の選手が足をつっていたこと。全力を尽くしきってくれた」と喜ぶハードワークで完封してみせた。指揮官は「全選手におめでとうと言いたい。チームスピリットがいい状態だ」とたたえた。だが城後主将は「ここで満足しても上には行けない。昇格するチームは連勝が何度もあるんで。これで満足したら、これで終わる」と、4連勝にも気を引き締め直した。