ゼロックス杯での鹿島敗退に、東京Vのラモス瑠偉エグゼクティブディレクター(ED=51)が怒った。2日、J2横浜FCとの非公開練習試合後に「きのうの試合は何?

 ひどいよ。鹿島は勝たなきゃ」。矛先は判定ではなく、鹿島に対して向けられた。「(後半35分に)PKをとられても、まだ勝っていたんだから逃げ切らなきゃ。鹿島ならできるはずだよ」と一気に言った。

 ラモスED自身も、選手や監督時代に何度も審判ともめた。だからこそ、判定に対しても厳しい。テレビで何度も見直した末に「確かにPK判定は分からなかった。でも、そこまでの判定は悪くない。負けを判定のせいにするな。審判にやられたなんて、冗談じゃないよ」と、吐き捨てた。

 この日、東京・本郷のJFAハウスでは前日の判定をもとにJリーグ審判研修会が行われた。「今季を占う試合」での大混乱にも、ラモスEDは「それでも勝てばいいんだよ。それが王者なんだから」と、語気を強めて話していた。