日本協会の松崎康弘審判委員長(54)は6日、都内のサッカー協会で家本政明審判(34)を伴い、無期限としながらも3カ月から1年間をめどにJ1、J2の審判割り当て凍結を発表した。同主審は1日のゼロックススーパー杯鹿島―広島戦で主審を務め、3選手退場など混乱を招いた。

 家本審判はこの席でジャッジの正当性は訴えたが、混乱には「深く反省しています」と謝罪。「人間味のある、柔らかみのある対応ができていれば」と言った。今後はサテライトリーグや、クラブ側の了承があれば練習試合を通じ、信頼関係再構築を目指す。

 会見後、同委員長は今回の対応は復帰への冷却期間と強調。同氏の国際審判の活動は認め「来週にはバーレーンでAFCの試合がある」と派遣を明言した。日本語の通じない中東で、温かみのある表現力を磨くことが再出発になる。