浦和が6月第3週に2年ぶりとなるシーズン中の合宿を行うことが12日、明らかになった。エンゲルス監督(51)の強い希望を受け、急きょ組まれるもので、現在、強化担当者が関東近郊にある合宿地の確保を急いでいる。期間は6月16日以降の1週間を予定。浦和のシーズン中の合宿は、06年6月のドイツ合宿以来となる。

 リーグ戦10試合負けなしの首位に立っているが、主力の故障者は少なくない。右ひざ前十字靱帯(じんたい)断裂を負ったMFポンテ、左足付け根の腱(けん)断裂で離脱中のMF三都主が練習を再開。特に中盤のキーマン2人の6月復帰が確実となったことで、エンゲルス監督は合宿で戦術や連係の徹底を図る意向だ。W杯アジア予選期間中のため代表勢は不在だが、クラブ幹部は「ポンテ、三都主がフィットすることが、リーグ奪回とアジア連覇のカギ」と合宿の重要性を強調した。

 選手にとって練習漬けの合宿は厳しい「ムチ」になるが、6月8日のナビスコ杯名古屋戦終了後には、1週間のオフを予定。昨シーズン中に一度もなかったロング休暇という「アメ」も用意されている。好調の浦和が6月の「アメとムチ」作戦で、リーグ再開後も首位固めに入る。