磐田の元日本代表DF田中誠(33)が、持病の腰痛のため次節清水戦(8日)を欠場することが5日、濃厚となった。J1残留をかけた大事な一戦を守備の要を欠き、厳しい戦いを強いられることになった。別メニュー調整が続いていた田中はこの日も室内で調整。練習後に「痛みはまだあるし、(次戦は)厳しい。グラウンドに出ていないし、コンディションも落ちている。来週から合流が1番いい」と、少し疲れた表情で話した。

 腰は悲鳴をあげていた。今季序盤にも同様に4試合欠場していたが、ここまで26戦先発出場。最近では残留争いをするチーム事情から「2試合くらいは無理していたところもあって、体が悲鳴をあげてしまったのかな」と、無理がたたって悪化させていた。現在は腰の筋肉が張っている状態で、靴下をはくことにも痛みが伴うという。

 オフト監督は「現時点での参加は可能。リスクを考えて今は別でやっている。私は間に合うと思っている」と話したが、不安は尽きない。田中に加えDF加賀も2試合累積による出場停止。現在チームは自動降格圏の17位で、残すは4試合のみ。いよいよ正念場を迎えることになりそうだ。【栗田成芳】