厚別初戦は、選手とサポーターそろって“勝利給”ゲット!

 コンサドーレ札幌が、札幌厚別公園競技場で24日に行われる東京V戦で勝った場合、ベンチ入りメンバー16人それぞれの直筆サイン入り“勝利球”16個を観客席に蹴り込むイベントを実施することが、21日までに決まった。クラブ初の試みで、第1クール最終戦でもある今季厚別初戦を選手、スタンド一丸となって盛り上げる。

 クラブ関係者は「厚別最初の試合をみんなで盛り上げたい。新企画でサポーターと選手の距離を少しでも縮められたら」と話す。試合終了後のあいさつの時間を利用して、各選手が自分のサインが入った“お宝ボール”をスタンドに蹴り込んでいく。好評なら今季、厚別開催全12試合でも継続して行う予定だ。試合日や対戦相手を入れることで、各試合ごとのプレミア感を出すことも検討しているという。

 当初、3月8日の札幌ドームでの開幕戦からの導入を想定したが、ピッチから観客席までの距離が長く、スタンドの位置も高いため転落の危険性を考慮して断念。厚別でも、第2クールから実施する予定だったが、ここまで10戦不敗と好調なチーム状況も後押しして、節目の「聖地初戦」からの実現にこぎつけた。

 東京V戦に勝てば実に07年10月13日の草津戦以来、589日ぶりの厚別勝利。DF吉弘も「みんなが喜んでくれることなら、どんどん協力したい。東京V戦はしっかり勝ちたい」と燃えている。当日はクラブ創設時からチームを支えてきた石屋製菓のサンクスマッチでもあり、先着1万4000人にオリジナル「コンサドーレ・赤黒エコバッグ」も配られる。“後半46分”エコバッグで赤黒に染まったサポーターめがけ、選手から「感謝のシュート」が蹴り入れられる。