22日行われたJ2第29節、東京V-甲府戦(味スタ)で、東京VのFWレアンドロ(28)が、相手選手から人種差別的な発言を受けたと主張して激高する騒ぎがあった。試合後、マッチコミッショナーが両チームに事情聴取を行ったが、双方の言い分は食い違っていたという。

 東京Vのブラジル人FWレアンドロが、甲府戦で、相手選手から人種差別的な発言を受けたと主張して激高した。レアンドロはクラブ関係者に「試合後にチンパンジーなどと言われた」と話したという。これを受け、マッチコミッショナーの鈴木茂氏が両チームから事情を聴いた。レアンドロはスタジアムを後にしていたため、通訳らクラブ関係者が同選手の言い分を伝えた。

 レアンドロから人種的差別的な発言をしたと名指しされた甲府の日本人選手は「何も言っていない」と反論した。鈴木氏は「両者から聞いた事実関係をJリーグに報告し、以後の判断はゆだねます。ただ、FIFA(国際サッカー連盟)でも差別的な発言には敏感になっており、私からも両チームには気を付けるよう指導しました」と話した。

 Jリーグは鈴木氏の報告を受け、規律委員会を開くかどうかを決定する。今回の件が事実と認められた場合、重い処分が科される可能性もある。