J1清水がU-20韓国代表FWキム・ドンソプ(20)をJ2徳島へ「武者修行」に出す。7日、半年間の期限付きで移籍することが、両クラブから発表される。今週中にも徳島の練習に合流する見込みだ。

 清水は今季、FW3選手を補強し、J1クラブでは2番目に多い8人(最多は京都の9人)のFW陣で開幕した。前半の10試合は、8得点(総得点)と1試合平均で1点を下回り、深刻な得点力不足で13位と低迷。だが、11節からの10試合では一転、22得点を挙げて順位も5位まで浮上し、ACL出場圏内(3位以内)も見えてきた。

 長谷川監督は「ゴールデンウイーク後はヨンセンが、チームにフィットしてきて攻撃がかみ合いだしてきた」と、ヨンセンを軸に岡崎、原が機能し、攻撃の形が完成しつつある。さらに、けがで離脱中の永井も実力者で復帰すれば、メンバーに絡んでくる。入団3年目で公式戦出場がないキムが、今季出場機会を得る可能性は低く、育成面も含めたうえで、現在リーグ8位で四国勢初のJ1昇格を狙う徳島で武者修行をさせることになった。