<ゼロックス・スーパー杯:鹿島1(5PK3)1G大阪>◇東京・国立

 代表復帰した鹿島FW興梠慎三(23)が、闘志あふれるプレーを日本代表の岡田監督に見せつけた。「体調は次第に上がってきている。自分のプレーはできていたと思う」。50メートル5秒台の俊足をいかした突破でG大阪守備陣に脅威を与えた。前半15分にはFWマルキーニョスのパスに反応し、DFラインの裏に飛び出してゴールを襲った。自陣に戻り、激しいタックルでボールを奪う場面もあった。「もっと裏を取りたかった」と反省したが、攻守で2連覇に貢献した。

 日本代表合宿中の2月3日朝「岡田監督の部屋に呼ばれて話をされた」。精神面の甘さを指摘され、東アジア選手権メンバー落選を通達された。「どこを変えろとかは言われなかった」。これまでも決して手は抜かなかったが、それでも同監督の目には何かが物足りなく映ったのか。鹿島の宮崎合宿では長距離走を120%の力で走り込んだ。今以上に自分を追い込み、いじめ抜いた。

 後半3分の決定機でヘディングシュートを外すなど、「決定力不足」と振り返った。普段から「早く結果が欲しい」と口にするように、3月3日のバーレーン戦では、結果でも岡田監督にアピールする。【菅家大輔】