<J1:広島1-0浦和>◇第14節◇24日◇埼玉

 フィンケ監督(62)の采配が裏目に出て、浦和が2連敗を喫した。胃腸炎で18日のG大阪戦を欠場したDFスピラノビッチを先発で送り出したが、ハーフタイムに「90分もたない」と直訴された。同監督は「代えざるをえなかった」と後半23分にDF堀之内を投入したが、わずか4分後に失点。出場停止だったDF山田暢の穴を埋められなかった。

 攻撃面のてこ入れも不発だった。今季リーグ戦全13試合で先発起用していたMFポンテをスタメンから外した。運動量が豊富なMF山田直を軸に攻撃を組み立てる戦略だったが、決定機を演出できなかった。リーグ4戦勝ちなしで、9位に後退。試合後、サポーター席からは韓国Kリーグ水原三星に移籍した「高原」のコールが沸き起こった。昨季は夏場の7連敗で優勝戦線から脱落。浦和が今年も試練の夏を迎えた。