<J1:山形2-1G大阪>◇第25節◇2日◇NDスタ

 G大阪が、優勝戦線から遠ざかる痛恨の黒星を喫した。後半15分にエース候補FW平井将生(22)の7試合ぶりのゴールで先制しながらその後、8分で2失点を喫してあっさりと逆転を許した。2時間前に試合開始した鹿島が引き分けたため、勝てば2位浮上していたが、3位から4位に後退。寒風吹く敵地であまりにも痛すぎる敗戦だ。残り9戦で首位名古屋と勝ち点11差まで開き、05年以来のリーグ制覇が極めて厳しくなった。

 既にアジア・チャンピオンズリーグ、ナビスコ杯と敗退。リーグ戦も土俵際に追い詰められ、西野監督は「やっと(先制点を)取れた安心からか、連動性がなくなった。スキを突かれてしまった」とさえない表情を見せた。

 今季11得点目の平井も「監督から3点取って来いと言われたんですけど…。久しぶりのゴールもうれしくない」。連勝は4でストップ。今季無冠に終わる可能性もあり「冬」の気配を感じさせる1敗になった。【益子浩一】