来季清水に、清水東高出身で元日本代表FW高原直泰(31)が加入することが23日、正式発表された。韓国Kリーグの水原三星から完全移籍で獲得。推定年俸2500万円は決して好条件とはいえないが、高原サイドが地元でのプレーを強く希望し実現した。

 アルゼンチン、ドイツ、韓国と海外3カ国での経験に加え、国際Aマッチ57試合で23得点の実績を持つ大型ストライカーの加入を、MF小野も大歓迎した。「率直にうれしいですね。力強いし、得点力もある。動きだしもいいし、キープ力もある」と、親友でもある高原との「同期生コンビ」形成に声を弾ませた。

 清水商出身の小野と清水東出身の高原は高校時代から全国の注目を集めてきた。国体の県選抜チームでは超高校級のホットラインで圧倒的な存在感を発揮。プロ入り後は同一クラブでプレーする機会はなく、清水が初となる。この日、高原はクラブを通し「自分を育ててくれた町に戻ってサッカーができることに喜びを感じています。清水サポーターに喜んでもらえるようなゴールを奪いたい」とコメント。小野も「来年楽しいサッカーをみんなに見せたい。でも、まず今は天皇杯。集中していきます」と、明日25日の天皇杯準々決勝山形戦(午後1時=アウスタ)に向け、士気を高めた。【為田聡史】