仙台のさらなる宮崎キャンプ延長案が1月31日、浮上した。練習拠点の仙台市泉サッカー場が芝の養生で使用禁止のため、すでに3月5日のJリーグ開幕戦(アウェー広島戦)直前まで宮崎キャンプの延長が決まっている。しかし、いまだ代わりとなるメーン練習場は見つかっておらず、同5日以降も仙台市には降雪の可能性もある。そのため、同12日のホーム開幕戦(対名古屋)直前まで再び宮崎で練習をする可能性も出てきた。

 “ベガルタ宮崎”とは言わないまでも、ホーム開幕週(3月7~12日)も仙台市でベガルタの練習が見られないかもしれない。

 当初は今月27日に宮崎キャンプを打ち上げる予定だった。だが泉サッカー場が芝の養生のため6月10日まで使えないことに加え、3月5日の開幕戦がアウェー広島戦に決まったことで、移動面を考慮し、すでに同4日までの延長を決めていた。そして新たに、同12日のホーム開幕戦へ向け、広島から宮崎に戻って調整するプランが浮上。名古屋戦の2日前に仙台へ戻った場合、45日間(1月25日から3月10日)もの長期遠征となる。

 選手の負担は大きい。だが仙台で理想の練習拠点は見つかっておらず、温暖な気候の宮崎で調整した方がコンディションは作りやすいとの見方もある。

 宮崎・鹿児島県境の霧島山・新燃岳の噴火は続いており、宮崎市も影響を受けている。そのため、8日から14日まで予定されている宮崎・延岡キャンプが延びる可能性もある。落ち着かない日々だが、選手会長DF渡辺が「宮崎はベガルタにとって第2の故郷」と話すぐらい、慣れ親しんだ場所。選手に動揺はない。【三須一紀】