欧州王者バルセロナのMFセスク(24)が、決戦前に自ら「バルサ攻略法」を明かした。「トヨタ

 クラブW杯」は今日18日、横浜国際総合競技場でバルセロナ-南米王者サントスの決勝戦を迎える。前日17日に横浜市内で前日会見が行われ、アーセナル時代にバルサを破った経験を持つセスクが、バルサ攻略法を「両サイドからのカウンター」と自ら説明する余裕を見せた。

 今はバルセロナの一員となったセスクが、バルサ攻略のヒントを披露した。前日会見でセスクは記者から「あなたはアーセナルの一員としてバルサに勝利したことがある。今、バルサと戦うとしたら、どういう風に戦いますか」と聞かれると、隠すことなく言い切った。

 「あの時も両サイドに速い選手がいた。今戦うとしても、そこからカウンターを仕掛けるよ」。バルサの特に右サイドバック・アウベスは攻撃力が売り。同DFが上がったスペースに、スピードのある左サイドの選手がカウンターを仕掛ければ、チャンスにつながることを示唆した。

 決勝を前に相手にヒントを与えるような発言。それも“負けない”という自信の表れだ。相手の得点源ネイマールについても「ウチはだれかを特別視することはない。ボール保持率を上げるプレーをしたいから、ボールの動きを考える」と特別対策はしないことを明言。グアルディオラ監督も「サントスはフィジカルの強い、良いチーム。素晴らしい試合をして勝ちたい」と意気込んだ。

 準決勝で左すねを骨折したFWビリャが帰国し、横浜市内の前日練習ではビリャと交代出場したFWサンチェスも左太ももを痛めており別メニュー調整だった。「サンチェスは明日の試合前の状態を見てから決める」(グアルディオラ監督)。それでも選手の自信は揺るがない。ビラノバ助監督が11月に耳下腺腫瘍の摘出手術を受け、ビリャが戦線離脱。セスクは「明日はファイナルだからね。普通の試合とは違う。全力を尽くして、2人に優勝をささげたい」と、負ける気はさらさらない。【千葉修宏】