<Jユース杯:神戸ユース1-0札幌ユース>◇決勝トーナメント準決勝◇21日◇金鳥スタ◇日刊スポーツ新聞社主催

 神戸が14年ぶり2度目の日本一へ王手をかけた。昨年覇者札幌との準決勝でMF表原玄太(17)の得点を守り抜き、1-0で勝利。昨年は初戦の2回戦で敗退したが、通算3度目の決勝に進んだ。15日の高円宮杯U-18チャンピオンシップ決勝で流通経大柏高に敗れた悔しさを胸に、今大会で日本一を狙う。

 神戸が1点を守り切り、決勝進出を果たした。前半16分、3年生のMF表原がドリブルで右サイドから中央を突いて先制。昨年の王者札幌の7本のシュートを封じて逃げ切った。J2愛媛へ加入する表原は「ワンチャンスをものにできた。GKの動きもよく見えていた」と胸を張った。

 15日の高円宮杯では流通経大柏高に延長の末にPKで敗れ、日本一を逃した。数日間落ち込んだ選手たちに、野田知監督(44)は「日本一を取りたかったら、もう、Jユース杯しかないじゃないか」と奮い立たせたという。神戸は第7回大会以来優勝が遠ざかっており、野田監督は「また日本一を狙うチャンスをつくれるなんて、たいしたヤツら。選手たちに感謝して欲を出さずにやる」。2年生のMF中井主将は「日本一になれる2度目のチャンスと思って決勝に臨んでいきたい」と意気込んだ。