全国高校サッカー選手権の準決勝が今日10日、埼玉スタジアム2002で行われる。出場4校が9日、各地で最終調整した。

 星稜(石川)が“マラドーナ”を封じて2大会連続の決勝切符を手にする。富士山を望む静岡県内で調整。DF鈴木主将は「相手の10番はドリブルがうまい。仕事をさせないように」と警戒した。日大藤沢を引っ張る「10番」がFW田場ディエゴ。本家から取った「ディエゴ」の名前はすごいが、マラドーナ引退直後に生まれた選手たちは、どこかピンとこない。

 交通事故に遭い入院中の河崎監督に代わって指揮を執る木原監督代行は「彼らはマラドーナについて、多分詳しいことは知らないと思います」と笑う。余計なプレッシャーを感じることなく臨めそうだ。準決勝も河崎監督の復帰は見送りとなるが、病院から対策など指示も届いている。ここまで2得点の同じ10番、FW大田賢生(3年)の名前は「賢く生きる」と書いて「さかき」と読む。「(田場を)抑えれば優位に立てる」と大田は言う。名前負けせず賢く戦い、日本一に王手をかける。