<J1:磐田1-1仙台>◇第23節◇24日◇ヤマハ

 仙台は後半3分にFW赤嶺真吾(27)がヘディングで先制ゴール。しかし同26分にオウンゴールで磐田に同点を許し、5月3日以来の連勝を逃した。

 大雨が降りしきる中、まずは手負いの仙台MF角田が体を張った。前半14分には2度目の負傷。担架でピッチ外に出た。名古屋戦で相手にスパイクで削られた。左足のすねに痛々しい傷痕がくっきりと残っている。同ロスタイムにMF高橋と途中交代したが、痛みをおして出場し、チームを鼓舞した。

 前半最大のチャンスは同19分、MF関口が中央を約20メートルドリブルし、ゴール右へシュート。元日本代表GK川口に惜しくも止められたが、確実に枠に蹴り込んだ。3戦ぶりに出場したDF朴も奮起。同34分、約35メートルのロングシュートを放つ。これも川口に防がれたが、ゴールのにおいがするシュートが数多く見られた前半だった。

 ゲリラ豪雨となった後半、磐田キラーが目覚めた。同3分、元磐田MF太田の右クロスをFW赤嶺が頭で合わせ先制。GK川口に体ごと突っ込んだ気合の入ったシュートで磐田戦10得点目の大台に乗せた。

 同10分過ぎ、雨がやむと徐々に磐田に押し込まれた。そして同26分、磐田DF駒野の右クロスを朴がオウンゴール。同点を許した。

 角田が負傷交代、MF田村が足をつり交代し、注目されたFWディエゴの出場はお預けとなった。5月3日福岡戦以来、約3カ月半ぶりの連勝はならなかったが、アウェー連戦を勝ち点4。27日、ホームでのみちのくダービーに弾みがついた。【三須一紀】