右アキレス腱(けん)断裂で離脱していた札幌GK高原寿康(31)が、15日に東京都内で3度目の手術を受けていたことが19日、クラブから発表された。全治8カ月と診断されており、来季前半戦の出場が絶望的となった。昨年11月23日の徳島戦で同部位を断裂して手術。今年6月に補強のため再手術を受けていた。11月からピッチ上で歩行トレーニングを始めたが、状態が上がらず、再々手術となった。

 GKがまた1人、痛手を負った。11月17日には曵地が左膝外側半月板及び軟骨損傷で手術を受け、全治4~6カ月の診断を受けていた。1月末に始まるキャンプは李、高木貴の2人体制で臨まなくてはいけない状況。三上大勝強化部長(40)は今後のGK補強について「まずは曵地の回復状況を見てから考えたい。開幕に間に合うかを見極めたい」と現有戦力の復帰時期を見定めてから検討する方針だ。

 高原は昨季、副主将でチーム最多の34試合に出場。GK陣の中心として活躍した。今季はリハビリに専念し、出場機会はなかった。現在は左膝の腱を移植する手術を受けて入院中。今月末に退院する予定で、リハビリをキャンプ地のグアムか、国内で行うか本人とクラブ間で検討していく。