元清水MF三渡洲アデミール氏の長男・三渡洲舞人(20)が、大宮にいた。プロ契約を夢見て今月から練習生参加。19日は控え組のセンターバックとしてプレーし、FWノバコビッチ、MF東らの攻撃陣を高い身体能力で封じた。「高さとスピードは自信がある。DFラインからの攻撃参加で得点にも絡む動きをアピールしたい。闘莉王さんが理想の形」と話した。

 千葉・流通経大柏高時代、チームは全国大会に出場したが右膝のケガもあり不出場。昨年3月の卒業後、ケガの影響で現役を断念。184センチの長身と甘いマスクでモデルデビューするなど、アルバイトで生計をたてた。だがケガが治ったことで、今年8月からJFL藤枝MYFCに参加し、友人からの「夢を諦めるな」の声にJリーガー挑戦を決意。静岡県東部社会人リーグで監督を務める父からも「感じた世界を自分で判断してチャレンジしろ」と激励された。

 大宮の吉満コーチは「ブランクは感じるが、パワーや、スピードはいいものを持っている」と評価し、強化部も高い素質に魅力を感じている。プロとして父の背中を追う可能性が出てきた。【鎌田直秀】

 ◆三渡洲舞人(さんとす・まいと)1992年(平4)11月28日、静岡県生まれ。父の影響でサッカーを始め、小5からブラジル・サンパウロでもプレー。清水ジュニアユースを経て流通経大柏高卒。家族は両親と妹。184センチ、79キロ。血液型A。