右太ももの張りで別メニュー調整が続いていた浦和FW興梠慎三(26)が、開幕戦先発へメドを立てた。28日は、ACL初戦の先発メンバーはランニングなど軽めの調整だったが、興梠含め出場しなかった選手や途中出場の選手は紅白戦を行った。2月21日の練習中に張りを訴えてから久々の実戦形式となった興梠は「きつかった。疲れました」と充実の表情を見せた。コーチ陣からは「下がるか?」と声がかかっても「大丈夫」と続けた。「状態は100%に近いところまで来ている。フレッシュな僕がどうにかしたい」。ACLは広州に同行も、大事を取りベンチ外。実戦には飢えている。

 鹿島では2トップの一角が多かったが、初めての1トップにも順応した。「ボールをもらってターンして、前に誰もいないのはさびしいですけどね」と笑う。ボールをキープし、周囲を生かし、時にはDFラインの裏に走る。浦和の興梠の幕が開く。【高橋悟史】