首位横浜の司令塔が、体にむちを打ってチームをけん引する。古傷の右足首痛で17日は別メニュー調整だったMF中村俊輔(34)が18日、横浜市内で通常メニューの練習に復帰。それでも痛みに耐えながらで、明日20日のアウェー新潟戦は強行出場となる。「ずっと痛い。足首だからイヤだよね。また試合やったら痛くなる」と苦い表情だ。

 痛みは開幕から続いており、回復して試合に出るたびに悪化している。それでも、ここまで全試合に先発して3得点。3月9日清水戦のCKでの得点がリーグ新設の月間ベストゴール賞に選ばれるなど、故障を感じさせない獅子奮迅の活躍を続けている。

 そして何より、開幕から6連勝中と絶好調なチームの流れを変えたくない。「(リーグ中断期間の)6月の1カ月で治すしかない。言葉は悪いけど、それまでは、だましだましやるしかない」と、5月25日鳥栖戦までの7試合もケガを押して走り続ける決意だ。

 一方、左太もも裏を痛めたDF富沢清太郎(30)は2日連続で練習を欠席、明日の新潟戦は欠場が決定的。それでも軽い肉離れとみられ、来週以降は戦線に復帰できそうだ。【由本裕貴】