仙台が30日のホーム清水戦を前に、故障者続出の緊急事態に見舞われた。手倉森誠監督(46)にとってリーグ戦では最後のユアスタとなる節目のゲームだが、27日の全体練習に参加したフィールドプレーヤーがわずか18人。さすがのポジティブ指揮官も「ケガ人が多かった今季を象徴している。監督になってから一番厳しいシチュエーションでのホーム最終戦になる」と嘆き節をこぼす。

 深刻なのは守備陣。23日の新潟戦でセンターバックのDF角田が左ふくらはぎを肉離れ、右サイドバックのMF菅井も内転筋を痛めた。16日の天皇杯清水戦で古傷の右膝痛が再発した左サイドバックのDF石川直も復帰が遅れ、レギュラー3人の欠場が濃厚だ。24日の練習試合ではFW武藤が右膝の内側側副靱帯(じんたい)を痛めた。全治4週間程度とみられる武藤について、12月22日の天皇杯準々決勝(対東京)も微妙な状況。手倉森監督は「今やれることをやるしかない」と悲壮な決意をにじませた。【亀山泰宏】