横浜が「和製アンリ」こと清水FW伊藤翔(25)を獲得することが13日、分かった。既に獲得オファーを出し、本人も移籍に前向きな姿勢を示している。

 俊足を生かしたドリブルと高いシュート技術を持つ伊藤は、高校時代にアーセナルの練習に参加した際、当時のベンゲル監督から元フランス代表アンリに例えて能力を絶賛された。07年からはグルノーブル(フランス)に所属し、10年6月に清水移籍。昨季は主にトップ下として起用されたが、もともとは1トップで、10月の鳥栖戦ではハットトリックを決めるなど才能を開花させつつある。

 横浜は不動の1トップだったFWマルキーニョスが神戸に移籍。後釜として、伊藤にはレギュラーの期待がかかる。クラブは大宮FWノバコビッチ、磐田FW前田の獲得も目指していたが、交渉が難航していた。