J2札幌が19日、札幌市内で「プレビュー・パーティー」を開催し、高橋陽一氏原作の人気サッカー漫画「キャプテン翼」の登場人物をキャラクターとした「松山光プロジェクト」を開始することを発表した。「松山光」とは漫画の中で札幌所属として登場する北海道出身選手。同選手をシンボルとした同プロジェクトでは、各種特典と引き換えに1口1万円の参加者を募集し、支援金を育成費や強化費にあてる。

 ファンも一緒になってクラブを支えていく体制をつくるため、野々村芳和社長(41)が考案。漫画の出版元集英社と、原作の高橋氏の協力を経てプロジェクト発足が決まった。16年リオデジャネイロ、20年東京五輪世代の選手を育成するための資金集めや、オリジナルグッズ製作による販売収入確保などが主な目的。詳細は2月1日に発表となる。ユニホームにも同プロジェクトのロゴが入り「松山光」は漫画同様、36番の“新加入選手”とする。

 同社長は「みんなでチームをつくっていく喜びを形にしたい。松山という選手は技術もメンタルもある選手。北海道からそういう日本を代表する選手を育てるプロジェクトにしたい」と説明した。【永野高輔】

 ◆松山光とは

 漫画「キャプテン翼」では北海道・ふらの市(富良野市がモデル)出身のリーダーシップのある選手として描かれている。武器は低い弾道でゴールをとらえるロングシュート「イーグルショット」。当初は、ふらの小の主将として登場し全国4強。「ROAD

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 2002」シリーズではコンサドーレ札幌に所属。