世界最高レベルのDFファンダイク(31=リバプール)を擁するオランダは、先発GKに28歳にして遅咲きの代表デビューとなったノペルト(ヘーレンフェイン)を抜てきした。

守ってはファインセーブを連発し、後半ロスタイムにはGKからのロングフィードが得点につながった。

ノペルトはオランダ2部のNACブレダやドルトレヒト、イタリア2部のフォッジャなど多くのシーズンを下部リーグで過ごしてきた。下部リーグでも出場機会は限られ、無所属も経験した苦労人だ。

今年5月に下部組織時代に育った古巣ヘーレンフェインに復帰し、ようやく先発に定着。9月に代表初選出され、一気にW杯メンバー入りを果たした。

オランダの守護神は、フェイエノールトのGKバイロウ(24)はケガが多く、アヤックスのベテランGKペスベール(39)も国際Aマッチは2試合だけ。

無名の存在から一気にW杯のピッチに立ったノペルトは、0-0で迎えた後半28分に見せ場を作る。

セネガルMFのI・ゲイ(33=エバートン)がペナルティーエリア内から放った強烈なシュートを、左へ飛んで両手で防ぐ。ゴール前の混戦で、I・ゲイが死角になっていたにもかかわらず反応した。

オランダは同39分にFWハクポ(23=PSV)のヘディングで先制すると、その2分後にも再びノペルトがチームを救った。

セネガルMFのP・ゲイ(23=マルセイユ)の強烈なミドルシュートを、横っ跳びし左手1本でセーブ。あわや同点のピンチを防いだ。

それだけで終わらない。8分の長い後半ロスタイム。ノペルトのロングフィードをつなぎ、FWデパイ(28=バルセロナ)が左足ミドルシュート。相手GKがこぼしたボールを、MFクラーセン(29=アヤックス)が左足で押し込んだ。

有力選手を多く擁するオランダの中で、無名の苦労人GKが攻守に大活躍。勝利の立役者になった。