DF長友佑都(36=東京)が、日本代表としてW杯で初めて4大会連続のピッチに立った。ドイツ戦で左サイドバックとして先発して、史上最多12試合目の出場となった。

これまで3大会で11試合出場で並んでいたMF長谷部誠、GK川島永嗣を抜いた。今回で同じく4大会連続選出の川島はこの日、ベンチスタートだった。

08年の代表デビューから14年がたち、長友の国際Aマッチ通算139試合出場(4得点)は、MF遠藤保仁(磐田)の152試合に次ぐ歴代2位。170センチ、68キロと決して恵まれた体格ではない36歳は、ずばぬけた精神力で現在も日本の中心にいる。

今回のW杯アジア予選中は、年齢による衰えを指摘され、批判された。そのたびに結果を残した。

「批判が僕に火を付けてくれた。追い込まれれば追い込まれるほど自分自身、力が発揮できる」

「(W杯は)出れば出るほど魅力に引かれ、今では子どもの時よりも出たい思いが強い。それくらい大きく、僕の愛する場所」

プレーはもちろん、言葉でも、競技へのあふれる愛情を表現してきた。

練習のランニングでは先頭を走り、大会前はチームのムードを高めるために髪の毛を金色にし、22日には赤色に変更した。森保監督は「チームにエネルギーを与えてくれ、絶対に必要な選手」と評価していた。

「W杯は正直、自分自身、心配していない」と話していた長友が、カタールでも走り抜く。【横田和幸】

◆W杯4大会連続出場 長友がドイツ戦に先発し、W杯4大会連続、通算12試合目の出場。4大会連続でピッチに立ったのは長友が初。出場数12試合はMF長谷部誠、GK川島永嗣を上回り最多となった。世界記録は5大会連続出場で、50~66年のメキシコGKカルバハル、82~98年のドイツMFマテウス、02~18年のメキシコDFマルケス、06~22年のアルゼンチンFWメッシの4人(23日現在)。