ベルギーは司令塔デブルイネが精彩を欠いた。ボールを奪われ、攻撃にリズムを与えられなかった。試合後は取材には応じなかった。英メディアによるとデブルイネは「18年は優勝のチャンスがあった。今大会も良いチームだが、年齢は高くなった。前回よりも勝ち目はないと思う」と話しているという。

先発の21歳MFオナナは前半29分に警告を受けた。第1戦に続いてのカード。警告累積で重要な次戦クロアチア戦は出場停止。後半15分に交代し「本当に申し訳ない。チームを助けたかった」と肩を落とした。

ベルギーのショッキングな敗戦のあと、同国の首都ブリュッセルでは暴動が発生。地元メディアによると、商店の窓ガラスが割られ、花火が発射され、車には火がつけられたという。群集を制圧するため警察が高圧放水砲を使用するなど混乱を極め、ベルギー国民にとって後味の悪い負けになってしまった。

◆F組の行方 クロアチアとモロッコが勝ち点4で並び、ベルギーが同3、2連敗のカナダの敗退が決まった。12月1日(日本時間2日)の最終戦で前回準優勝のクロアチアはベルギーに引き分け以上、モロッコもカナダに引き分け以上なら1次リーグ突破が決まる。前回3位のベルギーはクロアチアに勝てば突破となり、その上でモロッコがカナダに引き分け以下で1位通過となる。日本がE組で2位に入った場合、決勝トーナメント1回戦で対戦。日本は前回大会で逆転負けを喫したリベンジの機会を得ることになる。