ドイツが大接戦を制しながら、2大会連続で敗退した。

最後まで怒濤(どとう)の攻撃を続けた。勝利が決まっても、日本-スペイン戦の結果で敗退が分かると、誰も喜べなかった。選手たちはボー然と立ち尽くし、ベンチの選手は座ったまま立ち上がれなかった。

フリック監督は「ロッカールームではみんなが落胆していた。全て自分たちの責任だ」と険しい表情だった。

前半10分にFWニャブリのヘディングシュートで先制する。ただ、再三の決定機を決めきれず、後半には連続失点でコスタリカに一時は勝ち越しを許した。

同23、40分とチェルシーのFWハバーツが立て続けにゴールを決めて逆転。終了間際にもFWフュルクルクが加点した。

ドイツが放ったシュートは30本。5本のコスタリカに対し、6倍ものシュートでゴールに襲いかかった。1次リーグ突破へ、それだけ必死の姿は見せた。

同監督は「前半はチャンスを外しすぎた。後半はハーバーツがチームにエネルギーを与えてくれた」と話した。

激戦を制しながらも、1勝1分けの勝ち点4。

日本に敗れたスペインと勝ち点4で並び、得失点差で敗退。初戦でコスタリカを7-0で破ったスペインとの得失点差勝負は、あまりにも差が大きすぎた。

14年ブラジル大会を制するなど優勝4度の強豪が、日本の大健闘もあり、姿を消した。