今大会が最後のW杯だと示唆しているアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(35=パリ・サンジェルマン)が、同国のレジェンド、故ディエゴ・マラドーナ氏を超えた。

フル出場したメッシは0-0の前半35分、ペナルティーエリア内でオタメンディからのパスを受けると、目の前の相手DFの股間を抜くグラウンダーの左足シュートをゴール左へ突き刺した。

これでメッシはW杯通算9点目。通算8ゴールのマラドーナ氏を抜き、アルゼンチンの選手としてはバティストゥータの10ゴールに次ぐ単独2位となった。また、メッシのこれまでの8ゴールはすべて1次リーグでのものだったが、うれしい決勝トーナメント初得点となった。

この試合はメッシのプロ1000試合目(代表、バルセロナ、パリSGでの公式戦の合計)だった。

アルゼンチンはメッシの先制弾の後、後半12分に2点目を追加。前線からデパウルが激しくプレスをかけ、最後は相手GKからボールを奪ったアルバレスがゴールを決めた。その後は1点を返されたものの、2-1で逃げ切った。

メッシは試合後「我々が試合をコントロールしていたが、最後の瞬間はかなり苦しんだ。いずれにしても勝てて良かった。大変な試合だった。フィジカル面でもきつかった。でも、この勝利でまた前進することができる。素晴らしい1勝だ。我々はもっと大会にとどまっていたい」などと話した。

アルゼンチンは準優勝した14年ブラジル大会以来、2大会ぶりの8強入り。9日(日本時間10日)の準々決勝ではオランダと対戦する。