日本がPK戦の末に敗れた。史上初の8強進出は、またしても届かなかった。

ABEMAで解説を務めた元日本代表の本田圭佑(36)は、同点のまま延長後半が終わりが近づくと「PK見ます? PK見れます?」と心境を吐露した。

自身も10年南アフリカ大会の決勝トーナメント1回戦で、PK戦の末に敗退した。「次は、次は勝たせてよ…」。祈るような思いを言葉にした。

しかし、思いは届かなかった。それでも「次のW杯に向けて始まるし、この経験は次に生きますから。ドイツとスペインに勝ったという経験は、この4年残り続けるわけですから」とすがすがしく語った。

さらに本田は「僕は選手たちにものすごい感謝しています」と実感を込めた。

「この予選、W杯が始まってから、突破できると思っていなかったので。立場上ね、僕はずっと応援する立場にいて、もし解説をしていなかったら、もっとたたいていたかもしれない。でも結果的に、今日まで、予定より4日間も長く、思いっきり楽しませてくれた。これは僕だけじゃなくて、日本中の皆さんも、ほんまになめてたと思うんですよ。多分、負けるやろうなって。でも、想像を超えてくれたし、一サッカーファンとして、ほんとに楽しませてもらいました。選手は帰ったら、うん、(たたえられてほしい)うん。それが僕の希望ですね」

1つ1つの言葉をかみしめるように、何度もうなずきながらそう言った。