FIFAワールドカップ(W杯)カタール大会で、目標のベスト8にあと1歩及ばなかったものの16強入りした日本代表をけん引したDF吉田麻也主将(34=シャルケ)が9日、フジテレビの「news イット!」に生出演した。

映像では、スタジオのある建物入りする際に花束を贈られるなど、大歓迎を受けた様子が紹介された。

ユニホーム姿ではなく、赤いニットに、仕立てのいいジャケットで登場した。

まず「準備期間が短い大会だったので、あっという間だったんですけど、それでもすごく濃密な1週間だった」と話した。

日本の盛り上がりを帰国後に実感、痛感したようで、「この報道フロアにも、サクラじゃないか? というくらい人がいた」と話して、笑わせた。

森保監督については「今回(いつもとは)かなり変わって、監督の中にもかなり熱いものがあったんじゃないか」とした。そして、「出られない選手の方が多いんですけど、盛り上げてくれる、みんなで同じ方向に進むために、雰囲気をつくっていってくれた」と控え選手のサポートに感謝した。

敗れたコスタリカ戦のロッカールームで、森保監督が「ブチギレている」(吉田)映像が公開されると「(普段は)本当に温厚で優しい。唯一、遅刻にだけ、厳しい。僕もちょくちょく、遅刻はしていたので(苦笑い)。怒られるというか、引き締められる。そこだけは…」と、告白した。

「帰ってきて、(日本の盛り上がりが)思った以上でビックリしてます」といい。アナウンサーから振られて、スマートフォンの待ち受け画面をドイツ戦の、あの“三笘の1ミリ”にしていることにも触れた。

「この1ミリの差を埋めるために、この4年やってきた。この1ミリが勝敗を分けるな、と願をかける(意味もあって)」と理由を説明した。

続けて、「でも昨日、チームの食事会があって薫(三笘)に見せたら、『もう、大会終わったんで、替えた方がいいですよ』と言われました」と明かした。

決勝トーナメント1回戦で、クロアチア戦にPK戦の末に敗退。その翌日のチーム解散時に、仲間たちに「これから、注目度が高まる。露出を増やしてサッカー人気を高めよう」と伝えており、帰国会見では「メディアの皆さん、オファーをお待ちしております」とアピールすることも忘れなかった。

疲れも残る中で、主将が率先して示した。