レアル・マドリードのジネディーヌ・ジダン監督(44)は、3日(日本時間4日)に行われる欧州チャンピオンズリーグ決勝の前日記者会見で「今、チームはとても良い調子だし準備は出来ている」と史上初の大会2連覇への手応えを口にした。

 古巣対戦となるユベントスとの決勝に向けて指揮官は「準備は出来ている。決勝にくるまで本当に多くの努力をしてきた。今、チームはとても良い調子だし準備は出来ている」とコメント。Rマドリード有利の見方について「プレッシャーはない。本命とかそういうことにマドリードは慣れている。選手、監督、そして記者もだ。全ての結果の可能性がある決勝。本命はない。全力を尽くすだけ」と気を引き締めた。

 ユベントスの印象については「偉大なチームと対戦する。サッカーファンは偉大な決勝を見たい。ユベントスは守備だけでなく、攻撃もすごいチーム。歴史的にも素晴らしいチームだ。今は攻撃面ですごい選手たちがそろっている」と、伝統的な守備力だけでなく、FWイグアインやFWディバラら攻撃陣にも警戒心を強めた。

 多くのタレントを抱え、決勝戦での選手選択にも注目が集まる中、ジダン監督は「メンバーを選ぶのが自分にとって一番難しいこと。6人の選手がメンバーに入れない。スタンドではなく、ベンチの横にいることは新しいこと。ともかくメンバーに選ばれなくてもチームの力になれる。決断は自分の仕事だし、しっかりと考えて決める。ともかく自分たちは同じ船に乗っている」と、メンバー入りしない選手とともにチーム一丸となって戦うことを誓った。

 また、エースのFWロナルドについて「人として素晴らしい。周りのことをいつも気にしている。何よりも彼のすごいことは、勝者のスピリッツであり、リーダーとなる資質を備えていることだ」と絶賛。もし、一緒にプレーしたらとの質問には「一緒にプレーしたらスターはロナルドだ。彼はゴールを決めるからね。サッカーで大事なのはシュートを決め、止めること」と、スーパースターのジダン監督をしてもロナルドの活躍に舌を巻いた。