インテルミラノの日本代表DF長友佑都(31)がミラノダービーにフル出場した。試合は延長戦の末に0-1と敗れ、準決勝進出はならなかった。

 左サイドバックの長友は、持ち前の運動量を生かした積極的なプレーで攻守に貢献した。前半38分には、マッチアップするミランFWスソの動きに素早く対応し、ボールを奪い、味方へとパスをつなげた。後半18分にもシュートを狙ったスソに対し、鋭い動きで体を寄せ、打たせなかった。

 しかし0-0で突入した延長前半14分、長友はスソに振り切られクロスボールを入れられると、走り込んだFWクトゥローネが均衡を破った。これが決勝点となった。

 チームは公式戦3連敗。前半24分にはFWラノッキアがゴールネットを揺らしたが、ビデオ判定「VAR」でオフサイドが確認されたため、ノーゴールとなっていた。

 スパレッティ監督は「選手たちは自信がなくなってきているし、勇気を持たないでプレーしている。そのためにチャンスが巡ってきたときにはそれを実現できず、反対に相手に許してしまうときには失点してしまう。問題は私が解決しなければならない」と話した。長友はミックスゾーンに姿を現さなかった。

(波平千種通信員)