ハノーバー浅野拓磨(23)が左太もも裏を負傷し、招集されている日本代表の活動に影響を及ぼす可能性が出てきた。

浅野は3-1で快勝したシュツットガルト戦で4試合ぶりに先発。トップ下で積極的な攻撃参加をみせたが、左太ももを気にしてストレッチをする回数が徐々に増え、前半14分にFW原口元気(27)と交代した。試合後、取材エリアには現れず、クラブ広報は詳しい検査をしていないことから状態は不明としつつ、「代表の試合には行けない」という医療スタッフのコメントを明かした。国際親善試合(12日パナマ戦、16日ウルグアイ戦)への参加は現時点で不透明となっている。

その浅野に代わって入った原口はドリブルを仕掛けるなどアピールを続け、後半ロスタイムに左サイドからのクロスボールでチームの3点目をアシストした。

以下は原口の一問一答。

-勝利について

原口 そうっすね、今日は勝つと思ってた…なんとなく(笑い)。

-なんとなく、というのは

原口 チームのピリっとした感じもいつも以上にあったし、雰囲気として良いゲームをするだろうなというのは。だって、水曜日に90分やってるからね、俺。紅白戦を。今週は(自分だけは)イングリッシュボッヘ(※ドイツで過密日程の意味)だった。しんどかったけど、それくらい気持ちが入った良いゲームだったかなと。

-試合に入ったのがイレギュラーな時間だった

原口 いや、もう先週の終わりくらいからかな、やっとコンディション的にというか、ここ(右太もも裏)の問題が良くなってきて、やっと100%でできるかなという感じはしてたので。100で出来れば、このチームのために何かできるっていうのは分かってたし。拓磨は不運だったけど、自分としてはいいチャンスだと思って、自分の力をやっと示すチャンスが来たなと思った。拓磨がけがしたからアレ(素直に喜べないところもある)だけど、正直(チャンスがきたと)思った部分もある。

-今日は点にも絡んだ

原口 そうね、なんか「ただただ、働きました。終わり」じゃなくて良かったなって。最後1つ、オマケじゃないけど。まあ点は取れなかったけど、点に絡めたってのは、良かったかな。

-後半、相当疲れてる感じだったが、監督に「交代しなくていい」と言っていたようにも見えた

原口 「代わるか?」って言われたから。絶対このあとチャンスあるなと思って「大丈夫だ」っていうのは言って、(ピッチに)残れたから、ご褒美があった。

-前節までは右太ももの状態に不安な部分もあったから出番がなかったのか

原口 簡単に言えばそうだけど。練習はできてたので。練習のパフォーマンスも良くなかったし、それもあった。でもだいぶ、本当にここ10日くらいかな、やっと良くなった部分があったから。長かったなあっていう、それが原因でうまくいかない部分もあったし。チームが勝てない中で、なかなか、なんていうんだろう、仕事をするチャンスもないし、示せてもなかったから、この試合がポイントになってくれたらいいと思います。

-このあと代表に行く

原口 代表はまた新しい楽しみがありますし。なんだろう、行ってみないとわからないから。

-顔ぶれも、新しく若い選手も入ってきている

原口 そうですね。4年後に向けて、また一から競争があるし。僕らが出たW杯組、出られなかった若い選手たち、お互いが高めあって、1つのポジションを本気で奪い合いにいきたいなと。僕も奪いにいかなきゃいけないし。

-代表メンバーの中ではキャリアも上の方になってきた。それでも挑戦者の気持ち?

原口 いや、もうもちろん、上の方になったので、もちろん競争があるんですけど、いろんな部分で引っ張っていけたらいいかなと思う。まあいろんなものを示していきたいなと思ってます。(鈴木智貴通信員)